創業時からあるコインケース「Undo」
Munekawaを代表するコインケース「Undo」(アンドゥ)。
正確なところはっきり覚えていませんが、この小銭入れは物作りを始めた頃からあった形です。
初めは名前もついていませんでした。
そもそも「Undo」は、「開ける」「解く」「緩める」と言う意味合いがあります。
なぜこの名前にしたかと言うと、初めは、とてもタイトに作っているからです。
そのように作っておく事で、小銭が動かず、カチャカチャとコインの音がしなくなります。
キツく挟んでいるようなイメージから命名しました。
長く使っていると、革も馴染んできますので、革が伸びて収納できる枚数も増えてきます。
それがUndoの最大の特徴です。
だんだんと自分の形になって個性が出てきます。
革を馴染ませて使いやすくすると言う考え方は、野球のグローブに近いでしょうか。
この小銭入れは、これからも作り続けていく形です。
私を含むスタッフ全員がこの小銭入れを使っていますが、やはり便利だなと感じています。
小銭入れ自体がコンパクトなのにコインの収納量も十分ですし、お札も一枚ですが畳んで収納できます。
製作する上では3つの革のパーツと1セットのホック金具だけで作り上げるシンプルな形状ですが、製作時にはたくさんの注意のポイントがあります。
シンプルなだけに、革の裁断にも注意をしなければ目立ってしまいます。
また、革を馴染ませて使用してもらう構造ですので、革の厚みには、とても注意しています。
0.1ミリ厚みが違うだけで革のコシが随分変わります。パーツの状態ではあまり気にならなくても、完成した時に結構な違いが出てきます。
この小銭入れで一番時間がかかっている工程は、コバ(裁断面)の仕上げです。
念入りに削りだし、コバに角が出ないように一点一点磨き上げて行きます。
歳を重ねると、ポケットの中身に収める物に、こだわりが出てきます。
ポケットの中身を全部見せてもらうと、だいたい、その人のこだわりがわかります。
ちょっとした隙間から見える人の個性。
ついつい気になってしまいます。
コインケースUndo
https://blog.munekawa.jp/product?colorme_item=60732589
コインケース Undo2
https://blog.munekawa.jp/product?colorme_item=92128763