コンパクトなコインケースを製作していました。
昨日から梅田大丸の催しが始まっております。
Munekawaは、企画、生産、販売と自分達で行っていますので、催しが始まると“スタッフ全員が集まれる日”というのがなくなります。
現在は大丸神戸店に1人、大丸梅田店に1人、アトリエに1人、肥後橋のお店に2人、、、と皆ばらばらで、それぞれの持ち場を担当しています。
次に全員で集まれるのは、もしかしたら年末の妄念会かもしれません。
一人で作業をしていると、皆でいる時よりも、より時間配分を頭に入れて仕事するようになります。
この作業が終わったら次の作業に取りかかるではなく、「何時までにこの作業を終わらせる」「この作業に使える時間は何時間しかない」と区切りをつけ、自分自身でメリハリをつけていかないと、頑張って色々しているはずなのに、振り返ると何も進んでいない・・・という事になります。
12月もあと少し、達成感と良い結果を残して楽しく年末を迎えたいですね。
そんな一人のアトリエでは、薄型の小銭入れ【Undo】を僅かですが、製作致しました。
Munekawaで定番のコインケースです。
まずは抜型で抜いたパーツを合わせます。
重なる部分には厚みが出ないように、片方の革を漉いてから重ねていきます。
カーブに沿って漉く作業は直線よりも難易度は高くなります。
幅を均一に保ちながら漉いた面に糊を塗り、張り合わせていきます。
このコインケースは内外同色の革を使用したものと、
内側にベルギー産のヌメ革を使用したものと、2タイプございます。
user様にもファンが多い、Munekawaで使用しているヌメ革は、手触りがとにかく逸品です。
きめ細やかな吸いつくような手触りは、実際に触って上質さを感じていただけるほど。
作業する際にも傷等がつかないように細心の注意をしながら張り合わせていきます。
更に表になる革も張り合わせ、形が出来ました。
ベルギー産のヌメ革を使用したものには、表に白のステッチが入ります。
Munekawaのこだわりはこのステッチです。ステッチを綺麗にかける事はもちろんですが、
端に寄りすぎても恰好が悪いし、内に入りすぎてもやぼったくなる。
丁度良いバランスにステッチが入るよう、ミリ単位で調整しながらステッチをかけていきます。
全てかけ終わりました。
欠品中のブルーも少量ですがお作りしています。
最後の仕上げのコバ処理です。
Munekawaの製品は全てコバを磨く方法で行っております。
ラバー等を塗る方法もありますが、ぽってりしたデザインになり、
また2~3年使用するとコバが割れて見た目も悪く、使えなくなります。
染料を入れて、綺麗に丁寧に磨きあげたコバは、すっきりと美しく、樹脂割れ等もなく永くお使いいただけます。
革の裁断面がわからなくなる位に磨き上げました。
大丸神戸店、梅田店にも補充致しますので、ステッチの細やかさや、コバの艶等、手に取ってごらんください。
革の特性を活かした薄型コインケース Undo(内革ヌメ)
https://munekawa.jp/product?colorme_item=60732589
革の特性を活かした薄型コインケース Undo2 (内革同色)
http://blog.munekawa.jp/?pid=92128763