2022.10.04 | 革について |
革に傷はある。
革製品を作る上で、傷やシミ、シワなどは、どうしても入ってしまいます。
傷やシミやシワなどは、なぜできてしまうのか?
少し考えてみたいと思います。
人間も、怪我をした後とか、ホクロとか、そばかすとか、血管とか、関節のシワとか、誰にでもあります。
そのようなモノが牛にも当然あります。
自分の体で考えてみても、それらが全く無いところって、ほとんどありません。よくみると何かしらあります。
それは、牛も同じ。
生き物の皮だから傷やシワなどが有って当然。
それでも、傷やシミなどを隠すために技術が進歩し、できるだけ目立たないような仕上げもできるようになってきています。
ですが、それらの革は、表面を顔料で覆ったり、型押し加工をしたりして、厚化粧で隠しています。
ある程度、傷やシミがある革でも覆って隠れてしまうので、問題はありません。
その逆に、染料染色のスムース仕上げの薄化粧の革は、隠しきれず、どうしても、革自体が持つ表情が直接出てしまいます。
このような革がMUNEKAWAが特に得意とする革です。
その中から、傷やシワ、シミなどを避けて製品を作っていきます。
薄化粧の革の方が、傷やシミなどを避けて裁断をしますので、革全体の表情を見て、革の部位を見極めながら行うため、裁断にも時間がかかります。
革の表情がダイレクトに出ていますので、とても良い雰囲気を出しています。このような、透き通った感じのする革の仕上げは染料染色の特徴です。
これは、好みの分かれるところではあると思いますが、私たちは革の表情が均一過ぎず、一枚一枚違った表情のある革が大好きです。
といっても、傷やシミやシワが入っていない製品を手にしたいという気持ちもよくわかりますので、可能な限り、避けるようにして製作していますので、多少のことはご理解いたいただけると嬉しいです。
MUNEKAWAで使用している革についてまとめたページは↓になります。
leatherについて