革製品の「ヘリ返し」 | munekawa

2021.06.15 |  製作風景  | 

革製品の「ヘリ返し」


今日は革財布の「ヘリ返し」という技法について書いてみたいと思います。

この工程は、カード段の一段一段に使われている事が多いです。

おそらく皆さんの使われている財布の約8割ぐらいはその様になっていると思います。

革の厚みを斜めに削ぐことで、薄くなった部分を折り返すというシンプルな構造です。

ですが、この工程がとても繊細です。

水溶性の接着剤を塗り、半乾きの状態になった時に手の感覚で、一気にヘリ返して行きます。

みてるだけだととても簡単そうにしている様に見えるのですが、手の感覚がとても重要な作業です。

このヘリ返しの工程が積み重なって、財布のカード段が出来上がって行きます。

これだけピシッと組み上げるには、0.1mmの微調整が最終的に効いてきます。

もし、他にも詳しく知りたい工程などがありましたら、お気軽に問い合わせください。

 

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