ブルーのエイジング
Munekawaのアイテムを沢山お使いくださっているお客様にこんな言葉をかけていただいた事がありました。
「使っている革小物ひとつひとつにストーリーがあるんです」
今でも印象に残っている言葉です。
その方は、一つのカラーに統一して沢山のMunekawaの製品を使ってくださっています。
確かに、未使用の時に革色にはっきりとした違いがなくても、ひとつひとつのアイテムが使い続ける事で少しずつ個性を発揮しながら変化していく様子に驚きました。
財布、名刺入れ、コインケース、キーケース。同じ人が使用していても使用頻度や入れておく場所が違うと、革の変化も様々に変化します。
使う頻度が高ければ、傷がついてしまったり、手に持つ時間が長くて色の変化が早く進んだり……と、そこには確かにストーリーがあるように感じます。
ブルーは、Munekawaの革色の中でも、エイジングの様子がよくわかるカラーの一つ。
青色は徐々に濃く、深くなり、緑がかったような黒に近い、何とも言えない渋い風合いに変化します。
一点一点、製作をしているMunekawaの革製品。
同じ製品でも、革の色味や表情が微妙に異なり、全く同じものはありません。
それが使用していくことでより個性的に使う人に合わせて変化していくところが革製品の楽しさの一つですね。