ブッテーロ、ブライドルレザー、コードバン。
Munekawaが使用している3つの革。
同じ革でも、少しずつ違う性質を持っています。
それぞれどんな特徴があり、どんな方におすすめの革なのか
ひとつずつご紹介します。
Buttero
ブッテーロ
美しいエイジングが楽しめる革
ブッテーロは、イタリアのトスカーナ地方で生産される革です。植物タンニンと呼ばれる天然素材で一枚一枚鞣して製造され、豊かな色彩と滑らかな質感が特徴です。
染料を使用している為、革の個性を失わず、透明感のある仕上がりが魅力。時間をかけ鞣す事で、コシのある丈夫な革になります。エイジングも美しく、長く楽しめる素材です。
Munekawaでは、自社オリジナル加工としてイタリアから日本に届いた時点で、革の繊維に高温・高圧でプレスを加え、更に密度を高めています。
ブッテーロの色合いは元々はマットな質感ですが、熱を加える事で、革の吟面に自然な光沢が表れ高級感が生まれます。
長年使用しても張りを失うことなく、豊かなエイジングが楽しめ、使う人によってさまざまな変化が生まれる革のひとつです。
CareHow to care for Buttero
ブッテーロのお手入れ
革は定期的な「保湿」が大切。
動物の皮を素材として作られる革は人間の皮膚と同様、保湿がとても大切です。
ブッテーロは革用のデリケートクリームを1〜2ヶ月に一度ほど塗布することをおすすめしています。
こうすることで、革の耐久性が上がるだけでなく、エイジングも綺麗に進み、革の魅力的な風合いを長い間楽しむことができます。
革のお手入れのメリット
- ・革の耐久性が上がる。
- ・水濡れのダメージを若干軽減できる。
- ・小傷が目立ちにくくなる。
- ・革のエイジング(経年変化)が均一に、綺麗に進む。
Weak PointWhat are Buttero’s weaknesses?
注意点
革の大敵は「水濡れ」
ブッテーロに限らず、天然の革にとって「水濡れ」は大敵です。
水に濡れてしまうとシミや、革の硬化、みずぶくれなどの原因になってしまうことも。
また、近年は消毒用アルコールを携帯している方も多いですが、こちらも注意が必要です。
アルコールは革の油分を取り去り、色落ちなどの原因になります。
水やアルコールで手が濡れている時はよく手を乾かしてから革製品に触れるようにしてください。
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こんな人におすすめ
ブッテーロは使う人によって個性的なエイジングが楽しめ、耐久性の高い堅牢な革素材です。
堅牢な素材のため、ある程度ラフに使っても味のある雰囲気になっていきます。
「初めて革製品を使う」という方や、プレゼントにもおすすめです。
こんな人におすすめ
- ・革のエイジングを楽しみたい人
- ・個性的な色が好きな人
- ・本格的な革製品を初めて使う人
- ・どの革を選んだらよいか分からない人
Bridle leather
ブライドルレザー
高い強度と、独特の質感が魅力
ブライドルレザーはイギリス発祥の革。
古くは手綱などの馬具に使われてきた革素材で、ロウと油脂を何度も塗り込む事で繊維を引き締め、高い強度を持つことで知られています。
革の表面の白い粉状の物質は塗り込んだロウが表面に浮き出たもので「ブルーム」と呼ばれており、高品質なブライドルレザーの証とも言えるもの。
Munekawaでは、イギリス・ブリストルで170年以上の歴史を持つ老舗「トーマスウェア&サンズ」のブライドルレザーを使用しています。
CareHow to care for Bridle leather
ブライドルレザーのお手入れ
使い始めは乾拭きだけでOK。
ブライドルレザーは革にロウや油脂が塗り込まれているため、使い始めはレザーケアクリームやオイルを使用しなくても大丈夫です。
最初のうちは乾いた柔らかい布で表面を乾拭きする程度にしておき、表面がカサついているように感じたら、デリケートタイプのクリームを使用するようにしてください。
お手入れの頻度が多いと革が柔らかくなりすぎるので、2〜3ヶ月に一度程度にしてください。
Weak PointWhat are Buttero’s weaknesses?
注意点
ブライドルの弱点
ブライドルレザーは硬く、張りのある革素材で、ブッテーロに比べると傷がつきにくいですが、一度傷がついてしまうと、やや目立ってしまいます。
特にシワや凹みができてしまうと、なかなか戻りにくいですので、取り扱いには注意が必要です。
財布など、バッグの中に入れて持ち運ぶ場合は、他の物との過度な接触などにお気をつけください。
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注意点
ブライドルレザーは硬質でエレガントな雰囲気が魅力の革素材です。
フォーマルで高級感があるので、ビジネスシーンでの使用にもおすすめです。
こんな人におすすめ
- ・革のエイジングを楽しみたい人
- ・硬い革が好きな人
- ・重厚でエレガントな雰囲気が好きな人
- ・ビジネスシーンで使いたい人
Cordovan
コードバン
美しい光沢が特徴の高級レザー
ヨーロッパを原産とする、農耕馬の臀部(でんぶ)の皮を素材とする革。
奥行きのある光沢が特徴で、希少価値が高く、高級革素材として知られています。
Munekawaでは、アメリカ・シカゴの「ホーウィン社」のシェルコードバンを使用しています。
長時間かけて革に油を染み込ませて作るため、コードバン特有の繊維の毛羽立ちによるザラザラした感触が少なく、手に持った時に「しっとり感」が感じられます。
使い始めは少しマットな質感ですが、だんだんとコードバンらしい光沢が感じられるようになり、使うのが楽しくなる革です。
CareHow to care for Cordovan
コードバンのお手入れ
コードバンのお手入れは水分に注意。
水分に弱い性質のコードバン。
お手入れに使うケア用品も水分が少ない物が適しています。
使い始め、しばらくは乾拭きで十分ですが、表面にカサつきが感じられるようになってきたらケアクリームを少量使用してください。
Munekawaのケアクリームも使用可能ですが、長く放置すると水ぶくれの原因になる場合がありますので、少量を塗布後、すぐに拭きあげるようにしましょう。
ご不安な方は水分の少ないコードバン専用のケアクリームを使用するのがおすすめです。
Weak PointWhat are Cordovan’s weaknesses?
注意点
特に水濡れに弱い革、コードバン。
水濡れに弱い革の中でも、コードバンは特に注意が必要。
少しの水分でも水ぶくれの原因になってしまいます。
一度濡れてダメージを受けてしまった革を元に戻すのは難しいので、気をつけてお使いください。
汗をかきやすい体質の方は、バッグの中に入れるようにするなどしてお使いいただくのがおすすめです。
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注意点
耐久性に優れる反面、繊細な一面もあるコードバン。
しかし、丁寧に使い続けることで、使い始めよりもどんどん光沢を増し、美しい質感に変化していきます。
そんな深みのある光沢を楽しみたい方にはおすすめの革素材です。
こんな人におすすめ
- ・革のエイジングを楽しみたい人
- ・クラシカルな雰囲気のものが好きな人
- ・コードバンが好きな人
- ・ビジネスシーンで使いたい人
ConclusionSelect the Ideal Leather for You
まとめ
いかがでしたでしょうか。
革は丈夫で長持ちする素材である一方、注意しなければいけないこともあります。
それぞれの革の特性を知り、正しくお使いいただけると味わいのあるエイジングと共に長くお使いいただけます。
ブッテーロ、ブライドルレザー、コードバン、どれも吟味を重ねた高品質な革です。
しかし「どれを選んだらよいか分からない」という方には、Munekawaがメインで使用しているブッテーロがおすすめです。
比較的取り扱いやすく、多くの方に革の魅力を感じていただけると思います。
Munekawaで使用している革については下記ページでも詳しくご覧いただけます。