「ドイツ製の機械/ Fortuna」のお話 | munekawa

2022.06.18 |  製作風景  |  革小物

「ドイツ製の機械/ Fortuna」のお話


土曜日ブログ担当の製作スタッフ髙橋でございます。

 

先日、バンドナイフという機械を使っていたところ、急に異音がしました。

こちらの機械です。↓

バンドナイフ

 

ちなみにこのバンドナイフマシンとは、革を薄くスライスするための機械です。革小物において、かなり重要な工程です。

例えば…こちらのパーツは、名刺入れ”Through”のフタ側に付いているスリーブです。このままだと厚みがありますので、機械に通します。

革パーツ

 

こちらがスライスされた余分な厚み部分ですが、この薄さが伝わりますでしょうか?

革パーツの床革

 

透けます。

革パーツのトコ面

 

なんと、0.1 mm。紙幣とほぼ同じ厚みです笑
自分でもびっくりしました笑

革パーツのトコ面

 

と、素晴らしいこちらのマシンは、数十年前にドイツで作られたそうです。今もMunekawaで頑張ってくれていますが、色々とガタが来ております。

少し専門的な内容となりますが…
今回は、削りカスを吸い取ってくれるバキューム(吸引機)を動かすためのベルトが千切れていまいました。こちらは消耗品なので仕方ないのですが、連動しているファンの部分に不具合が…いつもお世話になっている整備士の方に一時修理で持ち帰っていただきました。

ちなみにバキュームが動かないと…こうなります。

革パーツのトコ面

スライスした革の削りカスが溢れてきました。
通常は、吸われてダストボックスに溜まっていきます。

 

 

こちらのモジャモジャ。原因の千切れたベルトです。

バンドナイフのベルト

どうしたらこうなるのか?笑
本来は、右の様なベルトだと思います。(↑ちなみにこのベルトは、刃を研ぐための砥石を回す専用のベルト。)

お話によると、、、
長年の使用に伴う劣化でゴム部分がなくなっているとのこと。繊維部分だけ残っておりました。
専用のベルトをドイツから取り寄せとなりますが、届くのはまだ先となりそうです…。

 

当たり前のように動いてくれていましたが、改めて無くては困る大切な機械だなと実感しております。

これからは、毎日動いてくれる機械たちにもっと感謝し、大切に扱おうと思いました。

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

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