ブライドルレザーとは?経年変化や手入れ方法まとめ
「ブライドルレザーってどんな革?経年変化はどう?」「お手入れの方法が知りたい」という方が多いのではないでしょうか。
気品溢れるブライドルレザー特有の雰囲気に魅了され、財布やカードケースの購入を考えている方も多いでしょう。
今回は、ブライドルレザーの基本的な特徴を中心に、メリット・デメリットや経年変化について紹介します。おすすめの革製アイテムも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
1.ブライドルレザーとは?
1-1.ブライドルレザーの歴史
1-2.ブライドルレザーの“白い模様”について
2.ブライドルレザーのメリット
3.ブライドルレザーのデメリット
4.ブライドルレザーの経年変化(エイジング)
5.ブライドルレザーのお手入れ方法
6.ブライドルレザーを使ったこだわりのアイテム
6-1.ICカードケース“Tuck”/ブライドルレザー
6-2.L字ファスナー財布 “Cram”/ブライドルレザー
7.ブライドルレザーは「至高の革」
ブライドルレザーとは?
ブライドルレザーは英国発祥の高品質な革です。「ブライドル」は英語で馬具の頭絡のことを言います。
ブライドルレザーは牛革にワックスを染み込ませる特殊な製法を採用しています。耐久性に優れ、使うほどにシャープな風合いを増し、紳士的な風格になるのが特徴です。
本章では、ブライドルレザーの歴史や特徴的なブライドルレザーの“白い模様”について解説します。
ブライドルレザーの歴史
ブライドルレザーの歴史は非常に古く、紀元前4000年頃と言われています。19世紀頃までは多く製造されたものの、自動車や鉄道が大衆化された20世紀以降は徐々に減少していきました。
また、世界でも革生産者はほんの僅かですが、その代表ともいえるのが1860年に創業された「J&F.J BAKER(ベイカー社)」です。ローマ時代から変わらぬ製法を伝えており、今もなお、高品質な革作りを手掛けています。
ブライドルレザーの“白い模様”について
ブライドルレザーの最大の特徴となるのが、表面を覆う白い粉(ブルーム)です。
カビや汚れと勘違いされることが多いですが、ブルームは内部の油脂成分が表面に浮き出て凝固したもので“高品質の証”となります。ブルームをたっぷり浸透させることで繊維が引き締められ、優れた耐久性とスムースで独特な質感に仕上がります。
また、悪天候が多い英国発祥ということで、雨から革を守るために開発されたようです。ブルームは使用するうちに徐々に取れ、美しい光沢のある表情へ変化します。
ブライドルレザーのメリット
唯一無二の表情が特徴的なブライドルレザーですが、他にもさまざまなメリットがあります。
【ブライドルレザーのメリット】
- ・撥水力がありシミや汚れになりにくい
- ・筋繊維の密度が高く耐久性に優れている
- ・経年変化で艶が増し、重厚感漂う渋みを楽しめる
- ・基本的にお手入れがラク
特筆すべきメリットは撥水力と耐久性です。基本的に革製品は水に弱く、過度に濡れると変形やシミになることも。しかし、ブライドルレザーはブルームが水を弾いてくれるので、雨に濡れてもすぐに拭き取ればシミ汚れも防げます。
また、筋繊維の密度が高い堅牢な革なので、へたれや乾燥によるヒビ割れが起こることも滅多にありません。
ブライドルレザーのデメリット
メリットがある一方で、もちろんデメリットになる一面もあります。
【ブライドルレザーのデメリット】
- ・傷や汚れが目立ちやすい
- ・使い始めは革が硬い
- ・高価である
ブライドルレザーは傷やシミになりにくい革製品ですが、全く付かないわけではありません。一度傷やシミが付いてしまうと目立ってしまうので、丁寧な使い方を心掛けるだけでなく日頃のケアも意識したいところです。
また、筋繊維の密度が高いため使い始めは非常に硬質です。徐々に馴染んで柔らかくなりますが、慣れるまでに時間を要する可能性があります。
使い始めに無理に折り曲げると割れてしまう可能性があるので、屈強な部分は特にメンテナンスを行いましょう。
ブライドルレザーの経年変化(エイジング)
ブルームの変化を味わうことが、経年変化の醍醐味と言っても過言ではありません。
ブライドルレザーは摩擦や体温でブルームが落ちていくと、光沢感のある艶が出てきて、ツルッとしたスムースレザーのようになります。
使い込むほどよりブライドルレザーの魅力が増しますが、日々のケアがあってこそ。布での拭き取りやオイルケアを行いながら、上質な革の経年変化をお楽しみください。
ブライドルレザーのお手入れ方法
革製品を長く使用する上で、日頃のお手入れは欠かせません。ブライドルレザーは、使い始めとブルームが取れてきたときでお手入れの方法が異なります。
使い始めは柔らかい布やブラシで乾拭きする程度で十分です。クリームなどを使用すると表面にくもりが出てしまうことがあり、艶感を落としてしまう可能性があります。
ブルームが取れてきて表面がカサついてきたら、クリームを薄く全体に広げ、ムラなく塗布し、拭きあげてください。
また、ブライドルレザーのお手入れの頻度は、一般的に2ヶ月に1回程度で問題ありません。お手入れの詳細や他の革とのお手入れの違いについては、下記で解説していますので併せてご覧ください。
ブッテーロ・ブライドルレザー・コードバンそれぞれの革のお手入れ方法のご紹介
https://blog.munekawa.jp/archives/blog/23408
ブライドルレザーを使ったこだわりのアイテム
MUNEKAWAでは、ブライドルレザーを使ったこだわりのアイテムを複数展開しています。本章では、MUNEKAWAが誇る上質なブライドルレザーアイテムを紹介します。
ICカードケース“Tuck”/ブライドルレザー
用途に合わせてさまざまな使い方ができる万能なICカードケース“Tuck”/ブライドルレザー。メインポケットの他にフロントポケット、バックポケットと3つのカードホルダーがあります。
厚みは約6mmで、ポケットや小さめのバッグの中でも嵩張りません。名刺の場合、約10枚収納できるのでビジネスシーンでも非常に役に立ちます。リピーターさんにファンが多く、長く愛用できるアイテムです。
ICカードケース“Tuck”/ブライドルレザー
https://shop.munekawa.jp/products/cac11br
L字ファスナー財布 “Cram”/ブライドルレザー
MUNEKAWAで大人気のL字ファスナー財布 “Cram”。ブライドルレザーを使ったアイテムはこれまで限定品でしたが、再販希望の声が多かったため定番商品として販売しています。
コインやお札、カードを入れても厚みを抑えられるような構造で設計されており、サイズ感も片手に収まる程度。ビジネスはもちろん、プライベートでも便利に使える上質な逸品です。
L字ファスナー財布 “Cram”/ブライドルレザー
https://shop.munekawa.jp/collections/cram/products/2311rw2
ブライドルレザーは「至高の革」
優れた耐久性や唯一無二の経年変化を楽しめるブライドルレザー。現代では馬具としてはもちろん、バッグや財布の革製品として身近で親しまれています。
MUNEKAWAでは、「至高の革」として多くの方を魅了するブライドルレザーのアイテムを複数用意しています。刻印ができるアイテムもありますので、大切な日のギフトとしてもおすすめです。
ぜひ手に取り、高級感の溢れるレザーの質感を体感してみてはいかがでしょうか。