ベル型キーケースの修理を承りました。
製作と並行して、ご依頼のあったお品の修理を行いました。
ベル型キーケース「Bell」の現行とは別の革で製作したラインです。(現在は販売終了しております)
長年のご使用によって、かなり風格のある革の質感になっています。
今回のご依頼部分は金具部分の交換でした。キーフックの可動部分の金属の玉が経年に伴い摩耗しており、フックが抜け落ちてしまう状態でした。
革は長年の使用につれて風合が増していきますが、金属部分の経年劣化は避けて通れません。ご愛用頂いていればそれは尚のことです。
キーリング、キーフック共に交換をいたしました。これでまた、ストレスなくお使い頂けます。
ご依頼にはありませんでしたが、ストラップの糸のホツレ、本体の返し縫部分の糸のホツレもございましたので、こちらも縫製をし直しました。大変長い間、ご愛用を頂いているお品で、その様子がキーケースそのものから伝わってくるようでした。
自分たちの製作したものが誰かの大切なアイテムになっている姿を見るのは、大変嬉しい事です。これからも変わらずご使用いただけるよう、丁寧に修繕を致しました。
最後にオイルケアをして完成。
オイルケアをすることで全体的にツヤが出てきて、簡単には出せない味わいが感じられます。
観賞用やコレクション用ではなく「実用的なアイテム」として、日常的に使用しているからこそ出る深み。そしてだからこそ大切にしようと思える愛着の心。ずっと長くお使いいただける様、Munekawaでは「修理」のご依頼も積極的にお受けしております。少しでもご不満に思う箇所、疑問がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。