2022.01.22 | スタッフの愛用品 |
バンブーロッドビルダー
バンブーロッドビルダーと聞くとなんでしょう?となる人も多いと思いますが、竹で釣竿を作る職人さんです。
原田竹竿の原田さんにご来店いただきました。
私がそもそもバンブーロッドを注文したかったので、友人を通じて紹介を頂き、「原田さんの作業場に伺ってもいいですか?」と連絡をさせてもらうと、まさかの原田さんから「伺ってもいいですか?」と返信を頂き、なんとお越し頂くことになりました。
友人から私が革製品の仕事をしていることを原田さんに伝えてもらっていたようで、一度、革製品もみてみたいとのことでした。
そして、今回、初バンブーロッドを注文させてもらいました。
(*)7.6フィート3番4本継のスローアクションにしました。
自分の好きな釣り方やロケーションをお伝えして、竿の長さや硬さ、そして収納するときのサイズなどを相談に乗って頂き763-4(*)に決定し、これ以外の微調整は、原田さんにお任せする感じでオーダーさせてもらいました。
完成時期はうまく行けば、シーズンの良い時に出来上がるかもということですので、6月くらいかなと想像しております。
今回、原田さんとお話をさせて頂く中で、「やってみないとわからない」という言葉が、とても印象的でした。
専門職のプロであるが故に自分の技術をディスカウントしてしまう「わからない」という言葉は、なかなか口にしにくい言葉ですが、その言葉をサラッと聞けた時に、とても誠実に感じましたし、逆に「試してみたい」というような熱を感じました。
常に探究心を持って仕事に取り組んでおられるのだなと思い、自分も一緒にチャレンジしてみたくなり、フェルール細部の仕様をおまかせでお願いすることにしました。
普段、私もオーダーをお客様からお受けすることはあっても、自分がオーダーをすることは殆んどないので、お客様の気持ちを実感できる良い機会になりました。
注文した直後から物が届くまで、このソワソワした感じがずっと続くのかと思うと、たまらなく楽しいですね。
癖になりそうです。
〒587-0043 大阪府堺市美原区青南台1−15−1
harada@haradatakezao.jp
ここから下記は、今回の経験でオーダーについて、自分が感じたことを少し書きたいと思います。
オーダーは無い物を形にするという事ですから、想定できない一か八かのところはどうしてもでてきますし、コストも高くつきます。
そういうと注文側の負担が多くなるように感じてしまいますが、作る側の負担も大きいと思います。
高価であり期待感も大きい分、製作側はそれに答えるべく、自分の技術と時間を使って出来るだけ機能的に綺麗に仕上げようとします。
ですが、物作りは一直線ではありません、最適な素材を探したり、実験的に一部分を試作してみたり、時には失敗したりを繰り返し、蛇行しながら少しづつ前に進み一つのオーダー品が仕上がっていきます。
今回の経験から感じたことは「使う手と作り手が一緒になって良い物を作りましょう。」というのが、オーダーという物なのだろうなということを実感しました。
使い手は、自分だけの特別な満足感と機能性を得て、作り手は、その経験を次回の物作りに更に活かしていく。
そのサイクルで、どんどん良いものが生まれていくという循環。いいですね!
ということは、今オーダーした私は、その前にオーダーされた先輩の皆さんのお陰でより良い物を手にすることができるということですね。
先輩方にも感謝。
もちろん原田さんにも感謝。
今回は、お忙しい中、本当に贅沢な時間を過ごさせて頂きありがとうございました。
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