2021.08.22 | 修理について |
「パーツを大きく取り縫製を減らす」
MUNEKAWAは長く使ってもらうことをもっとも大切にしています。
その考えを基準に判断をしていくと、「パーツを大きく取り縫製を減らす」というところに行きつきました。
故障する箇所ってどこですか?って聞かれると
1番目は、金具です。ホックやファスナーになります。
2番目は、縫製です。糸の擦り切れや、糸解けによる裂けです。
縫製は、それぐらい故障の要因になります。
それを極力防ぐために、どうすれば良いかを考えた時に、縫製を減らすところに行きつきました。
縫製は、そもそもパーツとパーツを接続するために行う工程ですから、パーツが増えれば増えただけ、概ね縫製が増えることになります。
ということで、パーツ数を減らすためには、1つのパーツで成り立つところは、そのまま裁断する方法になりました。
この文章を読むと、普通のことを言っているのですが、革は高価です。また、生き物の皮を「革」にしていますので、傷やシミ、シワもあります。
その為、できるだけ、ロスを減らし効率よく裁断することが、コストを下げる事に繋がります。
パーツ自体を小さくした方が、効率よく取れることになります。
そうすると縫製が増えます。= 故障の要因が増えます。
縫製があると丈夫になると思われがちですが、決して全てがそうではありません。
必要以上のことをすると、潰れてしまいやすくなります。
それらのことを想定や素材との相性なども考えに入れ、設計をしています。